経営方針の受けとめかた

おしごと

みこしです。会社にお勤めのかたであれば経営方針ですとか経営ビジョンですとか聞きなれているのではないでしょうか。経営者であれば尚更でしょう。私も会社員歴20年以上ということで、毎年しっかり聞いて実践してきましたよと言いたいところですが、毎年度聞いたような聞いてないようなというのが私も含め大多数ではないでしょうか。

特に事務方というよりは現場作業が中心の仕事歴ですので、事務方が作ったちゃんとした資料をなんとなく聞いているということを長く続けてきていました。毎年、「今年は厳しい」「コスト削減が必須」「売り上げを伸ばさなければならい」「このままでは競争に勝てない、生き残れない」「業務効率化」などなど、似たような言葉を聞いてきたような気がします。毎年表現を少しづつ変えて、エラい人が現場にも話にきてくれる行事。そんな感じでした。

現場での業務が長い私は、資料や言葉をあまり信用していません。マニュアルなども100%信用することなく疑ってかかります。現場が正だから。資料に図面に何が書いてあろうと現場と違っていることがある。資料や図面は現場を正しく反映するためにあるものだが、100%正しいとは言えない。先輩や仕事相手が言ったこともそうだ、100%信用することはない。なので、経営方針と言って資料を読み上げられたところで雰囲気だけ掴めばいいという感覚だった。

経営方針について、しっかり読み込まなければと思い始めたのは3年前くらいでしょうか。以前働いていた会社で、経営方針を今までとは違ったものにしたいと社長がおっしゃり一緒になって作っていくという作業を行ってからです。構成を変え、今までのざっくりとした雰囲気で伝える言葉ではなく、具体的に今年度やるべきことを明記していく。いまの会社の状況をしっかりと伝えたうえで、何に取り組むべきかを意識してもらう。社員一人一人に自発的に、意識的に動いてもらうための資料を作る。そんな感じでした。そして、かならず社員全員に説明する。説明会に休みの人は個別で説明するという徹底ぶりでした。

4月には新年度の経営方針が出来た時期だと思います。掲示されたり、メールだったり、説明会が行われている会社もあるかもしれません。今まで興味がなかった人も一語一語どういう意味が込められているのかじっくり読んでみてはどうでしょうか。経営者からのメッセージが思いが伝わってくるかもしれません。意味がわからない、結局どうしてほしいのかわからなければ、経営方針を作成した人と話してみる、質問してみるといいかもしれません。

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