「ラストマイル」

映画・音楽
映画「ラストマイル」

今週は映画「ラストマイル」をいつものように夜一人で観てきた。評判がいいということと、題材が運送・配送業界であるということから興味があった。amazonや食材の定期購入などECでの買い物が増えてきたということで、週に何度か配達してもらっている。

あまり気にしていなかったのだが、最近では配送会社の車が路上停車していることも多く、配送するかたは大変そうだなと気になるようになってきた。また、メルカリで出品するようになり、配送価格の安さも改めて実感するようになった。

映画では、配送業界の大変さ、現場に近いほど人海戦術に近く改善も難しい構造になっているようになっていることが理解できた。最後は人と人との手渡しが基本となっているので、そこが変わらないかぎり効率は上がらないのだろうと。最近始まった「置き配」はまさにその対策となっている。今後は「置き配」が通常で、「手渡し」がオプション料金となっていくような気がするな。

配送でのトラブルも配送数が多くになるにつれて多くなっていくのではとの懸念もある。実際にメルカリで本を出品して購入してもらい送ったところ、受取完了になっているのだが、本人は受け取っていないとのことで配送業者等と調整中となっており、販売料がまだ入ってきていない取引がある。

映画では、配送業界のさまざまな課題を取り上げ、そのなかで仕事で苦しんでいる人フォーカスし、どのように対処しているのか、改善できるのかということが描かれている。

大量消費社会そのものが課題でもあり、現場の近くで働く人ほど搾取されているように思う。ホワイトカラー(総合職)がブルーワーカーよりも重宝されてきており、待遇も良いという印象があり、当然業務内容や職種、その役職にもよるのだが、ブルーワーカーが軽視されてきているのではとも思う。

この映画でもそうだが、そのような流れもまた変わりつつあり、現場の重要性が見なされつつあるとも感じる。結果として、現場が動かなければ何も実現しない。どのような素晴らしい計画でも実行までされないと意味は無い。実行できるところまで含めて計画としないといけない。

シネマライカムでは、先々週は「夏目アラタの結婚」を観た。真ん中の位置で観たかったので空いていた2列目(B列)で観たのだが、近すぎて首が痛くなり失敗だった。今回のF列はちょうど良かった。両方の映画とも期待して観に行ったこともあり、満足したとは言いづらいが、そこも含めて映画館での鑑賞は普段のようなスマホでの倍速再生の流し見と違い、集中して作品と対峙する時間をしっかり作れるのがいい。

「スオミの話をしよう」「ナミビアの砂漠」も見にいこう。最近話題の「侍タイムスリッパー」も桜坂劇場での公開が11/9~と映画のHPに出ていたので、これもまた楽しみだ。映画館に通うことで、観たい映画が沖縄で上映される機会も増えるのかも。コンテンツ自体もそうだが、コンテンツをどう楽しむかも重要だなと感じていて、映画館をどうやって残していけるのかも課題なのだろう。

近くにあったゴヤオリオンやシネマ具志川は無くなってしまい、思い出の場所がだんだん少なくなっていく。老朽化もあるからしょうがないところもあるんだが。コザボウルも解体工事中なのが淋しいが、活性化という面からすると喜ばしいことなのか。事業を継続することは簡単なことではなく、現状維持ですら難しいのだろう。

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