はたらく細胞

映画・音楽

冬休みも終わりということで、息子と二人で映画「はたらく細胞」をライカムで観てきました。息子と映画を観に行くのはミハマでの「スーパーマリオ」以来です。珍しく息子が興味を示しました、もとは漫画・アニメのようですね。ただ、息子は観たことはないようで、私も前情報なしでの鑑賞でした。

映画は漫画やアニメを観ていなくても楽しめる構成となっていました。映画の時間に収める必要からか展開は少し早めでしたが、小学校4年生の息子も理解できたようでした。

体内と人間との2つの世界での展開で、細胞はコミカルな印象でしたが、アクションシーンもしっかりしており、途中から見た目の違和感など全く無く、物語に引き込まれました。

物語の内容としても、体内での細胞の役割の知識としても中学生の娘にも是非観てもらいたい映画となっていました。

体内細胞としての役割を全うしようとする細胞たちを観ていると組織としての健全さを感じました。細胞にとっては自身の生死に直結するので、その役割を全うしようとするのだろうか。その人間次第では、役割を全うしたところでいい結果には繋がらないのだが。映画のなかでも健康の自己管理が出来ない人間を描いていたが、そんななかでも細胞は役割を全うしようとする。私は会社、地域社会、全世界など自分自身がどの組織のなかで、どのような枠割を与えられているのか。

家族という組織においての役割は、家族を守り自分も含めて家族全員が幸せになるようにと漠然としてはいるが役割はあり、普段意識していないが全うしようとしている。これは細胞と同じように自身の生死に直結しているとも言え、全うすべきインセンティブがあるからだろう。

会社、地域社会、全世界などは間接的であり、全うすべきと思わせる何かがなければインセンティブが働かないように感じる。会社や仕事は良い例かと。「ミッドエイジクライシス」や「静かな退職」などは、私と同年代の人たちに対してインセンティブが与えられておらず、その役割を全うすべきという意識が下降してきた結果かなとも思う。どのようなことをすれば改善するのか。システム的に自身の生死(幸せ)に直結するようにする、思わせるようなことを考えなければ機能不全が進むのではと危惧する。機能不全の原因となるものを除去しない限り、その影響は広がり組織は衰退するのではないかと。

映画と同じように、骨髄移植など外科的な処置で組織も改善するのかもしれない。会社においては、社外からの介入、M&Aなどになるのだろのだろうか。組織において自然治癒力を保ち続けることは難しいことだなと改めて考えるきっかけとなった。

映画は楽しめる内容でもあり、細胞たちが役割を全うすることに拘っている姿を見ると、普段の自分自身のについても考えさせられるものでもあったが、息子と二人で過ごせたとても有意義な時間だった。

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